ホワイトカラーは法律で ブルーカラーは小手先で
ブルーカラー・エグゼプション（残業代不払い制度）をこっそりもくろむやつらがいます。
就業規則をこっそり変更し、残業代を一切払わないシステムを運送会社に提供する集団がいるのです。「いいんですよ、運転手なんて、わかりゃしないんですから」と新手の脱法行為を指導・暗躍するゴロつき軍団のあきれたその手口、カラクリはこうです。
まずは、なんでもない書類にサインをさせて、会社が出す書類にサインをするという警戒心をとるところからはじまります。
「おつかれさーん。Ａ君、この書類読んだらここに名前を書いといてねー」
「えっ、サインですか？ 読んだだけだと駄目なんですか？」
「あっ、確認だからさ、確認。ははっ」
そして、時間をかけて次第に重要な、労働条件を大幅に左右する書類にサインをさせます。
「おつかれさーん。Ａ君さぁ、いつも通りそこの書類にサインして印鑑押しといてねー」
「はーい。わかりましたぁ」
「一丁上がり。本当に簡単だなぁ、これなら残業代私は入りません、もらっていますのでという書類もサインするなぁ、チョロいチョロい」
と、まぁこんな感じです。特に就業規則を変更するときにつける意見書等にサインしてませんよね。知らなかったではすみませんよ。借用書にサインして、印鑑まで押しておいてただではすみません。
従業員にサインを求めるということは、サインをした書類を盾にして、後から文句を言わせない、という脅しに使います（商品事故の弁償金などもそうです）。また、給料明細で、残業代とはいえないものまで残業代として記載しています。これでは、いつまでたっても給料は上がりませんよ。しっかりしましょう。
おかしな書類にサインさせられてしまっても組合に相談を。
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