プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

日本の裁判所に物申す!労働者への差別を許さない!メトロコマース支部とユナイテッド闘争団のデモ

全国一般東京東部労組メトロコマース支部と全国一般・全労働者組合ユナイテッド闘争団による共催「10.18上野デモ」に参加しました

 生憎の悪天候にも関わらず、御徒町公園には続々と労働者が集結していました。東部労組メトロコマース支部と全労ユナイテッド闘争団の呼びかけによる「10.18上野デモ」に参加した労働者は、わたしたちを含め総勢およそ300人にも及びます。デモ隊は御徒町公園を出発し「日本の裁判所に物申す!労働者への差別を許さない!」のスローガンのもと声高らかに上野の街へと歩き出します。事の発端はメトロコマースユナイテッド航空で起こった重大な労働問題でした。

メトロコマースによる非正規労働者差別
 メトロコマースでは、正社員には退職金が支給されていたのですが、非正規雇用労働者には、退職金が支給されていませんでした。非正規雇用労働者に対して、退職金を支給しないことは,労働者差別にあたります。有期契約労働者と無期契約労働者との間で、不合理に労働条件を相違させることを禁止した労働契約法20条違反を巡って争いが起こりました。地裁高裁、両裁判所の判決は差別を認めるかのような不当なものでした。現在最高裁での審議が行われています。

ユナイテッド空港による組合つぶしの不当解雇
 ユナイテッド航空では、2016年に全労の組合員のみを狙い撃ちにした解雇が行われました。同社は、これまでに最高の利益をあげ羽田空港への乗り入れが認められるなど業績が極めて良好でしたし、アメリカでは新たな従業員を雇用し続けていました。これは組合の弱体化をねらったあまりに不当な解雇であり、それと同時に人種差別にもあたる行為です。現職復帰と不当解雇の撤回を求め闘いが始まりました。この件に対し、東京地裁が出した判決は会社側の根拠のない主張をすべて認め解雇を有効とするものでした。ユナイテッド闘争団は東京高裁に控訴、現在も激しい闘いが続いています。

鳴り止まぬシュプレヒコール
 デモ行進の途中から天候は更に悪化、最後には激しい雨となりました。参加者はじわじわと増え続け、「不当解雇を撤廃しろ!」「非正規労働者を差別するな!」「労働者の人権を守れ!」怒りのシュプレヒコールは鳴り止まぬどころか、時間が経つにつれ、雨粒とともに段々と大きくなっていきました。およそ1時間半の行進を経て、終点の恩賜上野公園に到達、団結を確かめ合う「頑張ろう」の声が響き渡りました。

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