プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

新型コロナに負けない労働相談、組織化、組織拡大を。個人加盟ユニオンの仲間が一堂に会するコミュニティユニオン全国総会・集会inヨコスカ 9月26日

新型コロナに負けない労働相談、組織化、組織拡大を
個人加盟ユニオンの仲間が一堂に会する
コミュニティユニオン全国総会・集会inヨコスカ


 9月26日、ヨコスカベイサイドポケットで、コミュニティユニオン全国総会・集会inヨコスカが開催されました。全国のコミュニティユニオンが一堂に会する、年に1度の大きなイベントです。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、十分に換気をし、間隔を開ける、閉会後の大規模な交流会は行わないなど、様々な工夫を凝らしたなかでの開催となりました。
■困った労働者救うのはユニオン!
 集会・総会は現地実行委員会共同代表井上啓弁護士による挨拶で幕を開けました。潮流に違いはあれど、職場で困って駆け込む労働者の相談に応じる活動や、弁護士費用に対するサポートについて語りました。「困った労働者を誰が救うのかといえば、ユニオンだと思う」と力強く語りかけました。
 続いて全国ネット共同代表の、連合福岡ユニオン寺山早苗氏が挨拶しました。今までに経験したことのない気期に準備が大変だったと思うが、この日を迎えられて嬉しい。コロナ下でひたすら相談を受け続けてきた。もっと私たちの活動が多くの人に浸透し盛り上がっていく必要があると思いますと語り、コロナ後の社会は自己責任でなくみんなの支え合いであることを伝えました。メッセージ紹介では、韓国非正規就労働団体ネットワークから寄せられたビデオメッセージに多くの拍手が起こりました。
■コロナだからとあきらめないで
 経過報告、活動方針案を岡本事務局長が行いました。前回大会を振り返り、今季の特徴的な取り組みとして、最低賃金署名運動、新型粉ウイルス下での取り組み等を挙げました。次期方針としては、「コロナだからとあきらめないで、一緒に声を上げよう!」のスローガンの下、①最低賃金の引き上げ、②新型コロナに負けない労働相談、組織化、組織拡大の促進、③ユニオン非正規春闘への取り組み、④裁量労働の対象拡大、解雇の金銭解決を食い止めハラスメント防止法の強化、⑤「安倍政治」を継承する自民党管政権と憲法改悪を許さない、という5つの柱についての説明がされた後、具体的活動についての説明がありました。その後会計報告、役員体制の提案が行われ、全ての議事が参加者の満場一致で採択されました。
■雇用の維持をめぐる闘いが際立った特別報告
 社民党福島みずほ党首からリモートで祝辞が寄せられた後、特別報告として、名古屋ふれあいユニオンの碧海工機の契約社員の雇い止めを巡る闘い、はりまユニオンの藤興業での不当解雇を巡る闘い、女性ユニオン東京ジャパンビジネスラボの不当労働行為問題、不当な雇い止めを巡る闘い、よこはまシティユニオンのラポールにおける待遇改善運動が報告されました。これをもって全国総会は閉会となりました。
■軍港「ヨコスカ」のユニオンを取り巻く歴史
 休憩を挟んで、講談でヨコスカの運動の歴史を振り返りました。地元横須賀で平和や反基地を訴え活動する「よろずピースバンド」の演奏が行われた後、「非核市民宣言ヨコスカ」と題して新倉祐史氏の講演が行われました。基地の抱える様々な問題に触れ、労働運動と平和運動の結合、平和あってこその労働運動であることを強く訴え、団結の大切さを語りました。
■今年は手話で「団結がんばろう」
 集会宣言を小島委員長が提案し、会場の拍手で採択されました。その後、次回開催地である静岡ユニオンがアピールをし、集会の挨拶へと続きました。実行委員長による閉会の挨拶の後、コロナに配慮し手話での団結がんばろうを行い閉会となりました。
■来年はPUの支部もある静岡で開催
 年ごとに全国様々な都市に開催地を移し行われるコミュニティユニオン全国総会・集会ですが、横須賀では2回目の開催となりました。さて、来年の開催地は静岡です。静岡には、私たちプレカリアートユニオンで最も大きい地域支部であるプレカリアートユニオン静岡支部があります。次回の開催は、私たちもさらにに積極的に関わって全国のコミュニティユニオン運動を盛り上げていきたいと思います。

 稲葉一良(書記長)

f:id:kumonoami:20200926141939j:plain

f:id:kumonoami:20200926171947j:plain