プレカリアートユニオンと労組紛争の状態にある、大手警備会社のテイケイ株式会社(影山嘉昭代表取締役)から、毎週毎週、組合事務所に10~20通程度の「怪文書」レベルの誹謗中傷の郵便物が届きます。社名入りの封筒で、社長名で、代表者印を押した「抗議書」などの書面に、組合役員、組合員、上部団体である全国ユニオンの役員の名前を列挙して、街宣活動への参加を「立派な犯罪行為」「参加する者は共同正犯」と脅し、「雲助」等の職業差別や「○○のクズ」「ゴミ」と罵倒する紙片や顔写真を複数同封して送りつけるという異様さです。首都圏ネットのアクションでもおなじみのように、本社に抗議の街宣をすれば、出入り口に組合を「反社」と名指し、ヘイトスピーチを含む垂れ幕を貼る始末。
警備員が現場に直行直帰して働いていることから、テイケイでは、毎週1回、支社に勤務実績報告書を持参させられ、その際、装備の点検なども行います。明らかに労働時間なのですが、この時間についてテイケイは賃金を払っていません。労働基準監督署からは指導され、未払い賃金を請求して労働審判を申立てた警備員には解決金を払いました。団体交渉で未払い賃金を支払うようはたらきかけたところ、1回につき500円の手当が払われるようになりました。一歩前進ですが、移動時間も含めた賃金と交通費を支払うべきです。
組合に加入して未払い賃金の請求をした警備員をテイケイは、ホテルに長時間呼び出して、退職届を書かせました。退職させられてしまった組合員が、現在、未払い賃金の請求と地位確認を裁判で争っています。また、テイケイで働く労働者からは、コロナ禍でもサージカルマスクの着用が原則禁止されている、といった相談も寄せられました。
これらの問題について、テイケイは、プレカリアートユニオンとの団体交渉を拒否し、「怪文書」の送付を繰り返しており、テイケイと労使関係にない組合員の個人宅に送付されたものも含め500通を超えました。深夜に組合員個人宅の郵便受けに投函したり、公然化していない組合員の職場に嫌がらせの文書を送るなど、行動がエスカレートしています。組合の街宣活動を名誉毀損などであるとし1000万円の損害賠償を請求するスラップ訴訟を仕掛けてきたので、組合もテイケイからの文書送付や名誉毀損の掲示物について反訴し請求拡張分も合わせて合計約3000万円を請求し訴訟でも闘っています。これらの不当労働行為については、当然、東京都労働委員会に不当労働行為救済申立もしています。私たちは、激しい組合嫌悪とネット右翼的な攻撃に萎縮することなく、街宣活動に取り組み、テイケイのボイコットキャンペーンを展開していきます。何卒ご支援くださいますよう、お願いいたします。
【抗議先】テイケイ株式会社(旧名 帝国警備保障株式会社)
代表取締役 影山嘉昭/高花豊
東京都新宿区歌舞伎町1-1-16テイケイトレード新宿ビル(靖国通り)
TEL03-3207-8511(代表) FAX03-3232-7404
労働相談は 誰でも1人から加入できる労働組合
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