先輩組合員の皆様、昨年11月にプレカリアートユニオン(PU)に入りました、新人組合員の上原でございます。
PUの仲間のおかげで、8月12日に労使紛争を早期に勝利、解決することができました。この場をお借りしまして、全てのセクション(団交、街宣、チラシの折り込み、動画編集・アップ、事務など)の方々に、お礼申し上げます。
昨年2月に突然、社長から退職勧奨・強要があり、その後、同年4月に合意のない不当配転をされ、同年9月より14万円もの給与を減額されました。また、退職を選択した場合は、入社時に約束した退職金をごまかして踏み倒そうとするなどの言動もみられました。全てコロナにかこつけて「会社が半年もたない」などと社長が説明して、私を辞めさせようとしました。このほかに、パワーハラスメントや残業代の不払いの問題もありました。
対象は私1人であり、明らかに経営上の問題ではないことを知っていたので、私は自分の未来と家族のために会社と闘うことを決意しました。
■「上原さんは1人じゃない」と励まされ
昨年11月23日、PUの事務所を訪問し、清水委員長に相談しました。清水委員長から「一緒に闘いましょう。上原さんは1人じゃないです。PUのたくさんの仲間がついています」と、力強く、勇気が出る言葉をいただいたのを覚えています。
昨年12月2日に1回目の団体交渉を行ったのを皮切りに、計4回の団交と、社前、周辺での街宣を、稲葉書記長をリーダーに、他の組合員の方々とやっていただきました。
■総額1700万円の退職和解を勝ち取った
また、私は、今年6月からは拡声器やステレオデッキを自分で購入し、稲葉書記長に作っていただいた当社用の街宣ソングを流しながら、拡声器で1人街宣を行いました。もちろんチラシも歩いて回り配布しました。
時々は、心ない言葉をかける人がいたり、警察を呼ばれることもありましたが、屈せず、頑張りました。私の熱い思いは、誰にも止められません。
結果、8月12日、会社が、こちらの要求を全て呑む、総額1700万円での退職和解を勝ち取ることができました。口外禁止条項もつけていません。
■熱い性格ゆえにたしなめられたことも
今だから言えるのですが、私は、闘争心が強すぎて熱い性格ですので、毎回、毎回、団交や街宣では、清水委員長や稲葉書記長、先輩組合員の方々に、制御、ご指導いただき、大変ご迷惑をおかけしました。
ド派手に豪快にやり過ぎた面もありました。反省です。
■やれることは全てやった
私が、この労使紛争で注意し、実行したことは次の通りです。
①自分を信じて、決して最後まで諦めないこと。
②やれることは全部、限界までやること。全力で死ぬ気でやること。
③ありとあらゆる発言に有効に対応できるように、会社側、社長の発言、説明に対し、しっかりと論破、反論する応対話法を準備し、シミュレーション、イメージトレーニングをすること。
④社長の心理状態をよく考えて、心理的駆け引きをし、次の手に対応し、戦術を練ること。
⑤不当配転や不利益変更などについての音声の証拠の整理と精査(約10時間分ありました)。
最後に、清水委員長が、先月号の機関誌で書いていた「恩送り」と「自分の意思でできることをやる」ということを、今後のPUの仲間のために、全力で頑張りたいと思います。
上原卓(組合員)
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