「ちょっと聞いていいですか？」と勤続３年のアルバイトのＫくんから聞かれました。
「どうしたの？」「有給休暇ってありますよね？ 社長に取らせてもらおうと思って聞いたんですよ。そうしたら、うちは有給休暇はやってない。っていうんですけどおかしいですよね。」
思わず、「えっ」と聞き直してしまいました。
そこで、「やってるとかやってないとかの話ではなく、法律で決まりがあってそれを満たせばとれるよ。アルバイトでも関係ないよ。あと、法律は最低限の決まり事だから、皆で人数集めて交渉すれば、これを変えられるよ。もっと増やすことができるかもね。」と答えました。
すると、Ｋくんがポカーンとした顔をして、こう言います。
「えーっ、そうなんですかぁ。だって、社長も専務も課長も言ってましたよ。信じていたのになぁ。違うんだぁ。」
「そう、だから会社も労働者もしっかり勉強しないといけないよね。お互い損するし、恥ずかしいよね。だから、労働組合をつくって皆で会社と対等な立場で話をしてルールを決めたほうがいいんだよ。」
「ありがとうございます。４、５人の仲間がいて、皆、有給休暇をとりたいといっているので、早速やります。」と、スッキリした様子でした。
組合を作るのは、会社側と対等に話し合うために、作るのであってもめる為にではありません。お互いしっかり勉強できる環境を作り、お互いが発展するようになるべきです。会社もよくなる、労働者もよくなる。
始めましょう。今すぐに。
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