【田口運送株式会社(本社:東京都北区浮間4−23−20 代表取締役:田口精一)に残業代の支払いを求めた訴訟で、2014年4月24日、横浜地裁相模原支部は、プレカリアートユニオンの組合員を含む原告のドライバー4人に2年分の残業代約4300万円と同額の付加金を支払うよう命じました。】
7月25日に、先行していた東京高裁の裁判で勝利和解をすることができました。これも応援してくださった皆様のお陰です。本当に本当にありがとうございました!
約3年8ヶ月かかりましたが、和解により一審の判決が確定し、判例として同様の裁判に有利に影響を与えることができたと思っています。一審の2年目頃にも裁判所から和解の話がありました。その時にもし和解が成立していたら、会社は、弁護士費用の出費もなく、争議や情報宣伝により会社の実態を世間に知らしめることはなかったと思われます。
会社が今回冒したミスはいくつかあります。まず、労働組合にはどういう権利があるか、それらを正当に使い会社に圧力をかけることができると会社内外に知らしめる宣伝をさせたこと。また、労働時間や休憩時間に関する判断をハッキリさせたこと。そのようなリスクを承知で欲をかき、判決を取りにいったこと。和解のボールは、常に会社側にあり、私たちは待つばかりでした。そのボールをチラつかせて、結局、裁判を長引かせ、挙げ句に会社側を完全に負けさせる判決を出させた弁護士にしてやられたのでしょう。
私は、これからも更に労働条件の向上に頑張りたいと思います。今まで会社が私にしてきた嫌がらせ(ボーナスを低く評価したり、新車や新型車が営業所にきても後輩や新人さんに乗せて、私にはボロを乗せ続けたり、従業員代表選挙では私に投票してくれた人の筆跡を調べて嫌がらせをしたり、根拠のない噂を流して組合を悪者に仕立てあげたり……)は、格好悪いのでやめましょう。何も悪いことをしていないのであれば、正々堂々と言ってきてください。私に勘違いや間違いがあったらどうぞ言ってください。「組合員だから」としか思われない嫌がらせはやめて、正しい人事考課や評価をしてください。
私は、ゴールド免許で、会社への提出物はほぼ100%。間違いや勘違いはあるにせよ大損害を引き起こすようなことはしていません。ボーナスで一番低い評価をされるのには納得いきません。もし「組合員だから」以外に説明ができるのであれば、ぜひ聞かせていただきたいです。これからもよろしくお願いします。
■田口運送残業代請求訴訟原告