プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

田口運送・都流通商会残業代請求訴訟、残る1訴訟も4月7日に勝利和解成立!

2月2日に田口運送残業代請求訴訟(東京地裁)、グループ会社の都流通商会残業代請求訴訟(東京地裁立川支部)が相次いで勝利和解していましたが、田口運送・都流通商会の残る1訴訟でも、4月7日に東京地裁立川支部で、勝利和解をすることができました。

【これまでの経緯】
 プレカリアートユニオンの組合員である大型トラックのドライバーが、田口運送株式会社に対して約700万円の残業代(その後請求を拡張)を請求していた裁判(2013年5月提訴、代理人は棗一郎弁護士、新村響子弁護士)で、2015年2月2日、東京地方裁判所で勝利和解を実現しました。

 田口運送に関しては、先行する残業代請求訴訟(原告は組合員のほか3人。2010年11月提訴。代理人は尾林芳匡弁護士、中村晋輔弁護士、石島淳弁護士、與那嶺慧理弁護士、白神優理子弁護士)で、2014年4月24日に横浜地方裁判所相模原支部で、原告の主張を認め、「各種手当てによって時間外賃金を支払ったとはいえない」「待機時間も労働時間」と判断し、会社に対して約4300万円の支払いと、判決確定後に同額の付加金の支払いを命じる判決が出ていました。会社は控訴しましたが、2014年7月、東京高等裁判所で、相模原支部判決に沿った原告の勝利和解が実現しました。

 田口運送のグループ会社である都流通商会株式会社でも、プレカリアートユニオンの組合員であるドライバーの梅木隆弘さんが、残業代など約350万円(その後請求を拡張)を請求していた裁判でも、2月2日、東京地方裁判所立川支部にて、勝利和解を実現しました。

 都流通商会については、同じく梅木さんが、残業代など約485万円などを請求して、先に提訴(2012年9月提訴。代理人は萩尾健太弁護士)していた裁判も、現在和解協議中でしたが、このたび、勝利和解を実現することができました。