【いなばの生活力向上計画 第30回】
「いくら稼げるか」だけでなく「いくらあれば暮らせるか」にも意識を
生活力向上に役立つ情報をお届けするこのコーナー。今回は収入と生活サイズについて簡単に復習していきたいと思います。収入を増やすことだけでなく、無駄な支出を減らし生活のサイズを適正にすることにも意識を向けていかなければ生活は簡単に破綻してしまいます。
■いくら稼げるかの前に生活のサイズを適正化しよう
何度もお伝えしているとおりですが、仕事を決めるときに「いくら稼げるか」を考える以前に「いくらあれば毎月の生活が成り立つか」ということを日常生活を見直すことによって考えていくことは必要不可欠です。
現代の消費社会では自分自身の消費者としての価値観がしっかりしていないと無駄なお金を大量に使わされてしまいがちです。ケン・ローチ監督の「レイニング・ストーンズ」では主人公が自分自身に真に必要なものでなく世の中の価値観を内包化してしまい、見栄のために自身の収入に全く見合わない聖餐式用のドレスを(無料のレンタルもできたのに)娘に買おうと、犯罪にまで手を染め、生活が破綻しかけてしまう様がコミカルに描かれています。
これは「いくら稼げるか」のみを考え行動した典型的な悲劇ですが、実はこれと似たようなことが私たちの実生活でも起こり続けています。
支出が放漫なまま「いくら稼げるか」に拘れば生活は当然破綻してしまいます。また、同じような仕事で比較すると、一般的に目立って高収入な仕事はそれと引き換えの長時間労働や雇用の不安定、また安全の軽視(時に犯罪への加担さえ)がつきものです。求人を見る際も、いくら稼げるかより生活のサイズをしっかりと見つめ、少しでも安定した職場を探した方がよほど豊かになるわけです。
与えられる権利が脆い者であるように、与えられる高収入もまた脆く雇用の不安定などに繋がります。「いくら貰えるか」は職場に労働組合の仲間を作り賃上げを行い実力で使用者から勝ち取っていけばいいのです。
稲葉一良(書記長)
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