12月6日(土)、スタンダード会議室新宿GARDENホールにて、オンライン併用で「全国ユニオン2026年春闘セミナー&討論集会」が開催されました。会場とオンラインをあわせて多くの組合員が参加し、差別・排外主義が広がる社会のなかで、労働運動が果たす役割を改めて考える貴重な場となりました。
■安田浩一さん講演「労働組合は差別・排外主義にどう立ち向かうべきか」
第1単位では、ノンフィクションライターの安田浩一さんが登壇。ヘイトスピーチ、外国人差別、外国人労働者問題など、長年取材してきた現場の実態が語られました。差別心に基づく外国人技能実習生の就労環境、クルド人コミュニティが直面するSNSで拡散する誤情報やヘイト、地域での排外デモの実態など、安田さんの調査に基づく報告は重く、そして切実な内容でした。
埼玉県川口・蕨地域でのクルド人に対する一連のヘイト事案、政治家による扇動、さらには歴史のなかで繰り返されてきた外国人への偏見がいかに暴力へとつながってきたか。デマが差別を生み、差別が暴力へ転じる過程は、決して過去の出来事ではなく、現代社会の延長線上にあると強調しました。安田さんは、「労働組合は社会的存在であり、差別や偏見から労働者を守る役割を担う」と指摘。
差別が広がる社会では、最も弱い立場の労働者から権利が奪われていきます。私たち個人加盟のユニオンは、仲間を守り、差別と闘う姿勢を明確にしなければなりません。
■全国ユニオン2026春闘方針(案)
第2単位では、全国ユニオン事務局長の関口達矢さんが2026春闘方針(案)を提起。非正規雇用を含む賃上げ要求、雇用不安定化への対抗、職場における差別の排除など、幅広い課題が示されました。
続く討論では、全国ユニオンに加盟する各ユニオンが2025春闘の成果と課題を共有。プレカリアートユニオンからも賃上げや定年延長の実現などの成果に加え、1人でも非正規でも困難でも春闘を闘い、「準備時間の賃金切り捨て」が事業所単位で改善されたことなど、賃上げ以外の就労環境改善を実現したことを報告しました。
■終わりに――差別に抗する労働運動へ
今回の春闘セミナーは、単に賃上げ方針を議論する場ではなく、「差別のない社会を労働運動としてどう作るか」という根源的なテーマに踏み込む機会となりました。
安田さんの言葉は、労働者の命と尊厳を守る運動の重要性を、強く私たちに突きつけます。
2026春闘に向け、全国ユニオンの加盟労組と連帯し、すべての働く仲間の権利を守るために力を尽くしていきます。
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