プレカリアートユニオンブログ

労働組合プレカリアートユニオンのブログ。解決報告や案件の紹介など。

寝ている時間以外は常に社用携帯に縛られていた勤務実態を伝えシステム改良にもつなげた。ホテルのフランチャイズビジネス営む勤務先と和解

 このたび、プレカリオンアートユニオンを通じて元勤務先との雇用問題について解決いたしました。
 具体的には就業時間外の労働の扱いについてです。

 元勤務先は、ホテルのフランチャイズビジネスを営んでおり、ホテル従業員が使用するシステムや運営サポートをおこなっています。しかし、このシステムはトラブル続きで、お世辞にも良いとは言えないようなものでした。

 そのため頻繁にクライアントであるホテルから連絡が来ていました。ホテルは24時間365日営業しているため、就業時間外の深夜に連絡が来ることも多々ありました。
 もちろん、就業時間外の対応は個人の裁量に任されていたため、翌日に対応することも可能です。しかし、担当ホテルへ真摯に対応しようと思えば思うほど、トラブルが発生しない場合でもトラブルに備えて待機してしまう時間とストレスが発生しました。
実際に朝起きてから夜寝ている時間以外は絶えず社用携帯を気にしなければいけなくなり、これは休日であっても同様でした。

 このような勤務実態であるにも関わらず、当初会社側は"就業時間外の待機や連絡の確認については善意でおこなっていたものとの認識(=指示をしている業務ではない)"とし、実態を認めようとしませんでした。
 しかし、ユニオンを通じてやり取りをしていく中で、システムの改良や労働時間の適正な把握などを(デスクで愚痴を言って終わるわけではなく)直接的に主張し、最終的には私自身の納得の行く形で解決に至りました。

 個々人で主張しても聞き入れられるのは難しいかもしれませんが、泣き寝入りするのではなく行動することが重要なのだと思いました。

S(組合員)

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