いなばの生活力向上計画 第２８回
節約のための食材調達、夏の買い物のポイント
毎月生活に役立つ知識をお届けするこのコーナー。組合機関誌に掲載する都合上、２つのブックレビューとの文字数の兼ね合いでこの記事の文字数も決まります。前回は４００字程度しか書けなかったので今回こそ計画的に文字数を確保したいと表明していましたが、何とか前回の３倍程度確保することに成功。何事も計画が大切ですね。
などと、早速紙面を無駄遣いしてしまっていますが、今回は物価高騰に負けない食費の節約術、食材の選び方についてお伝えします。紙面の無駄遣いはさておき家計の無駄遣いはなるべく避けたいところ。賢く美味しく厳しい暑さの夏を乗り切りましょう。
■夏野菜を食べよう
身体を冷やすキュウリ、夏バテ対策に栄養満点のトマト、茄子、オクラ、ズッキーニ、パプリカ、そしてトウモロコシ。夏野菜はとても身体によくお勧めです。栄養以前このコーナーで解説したこともありますが、物の値段は需要と供給で決まります。ということは、旬で沢山採れる季節のものはとってもお得になるということです。旬の野菜の簡単な調理法を幾つか覚えて置くだけで、夏の食卓を美味しく健康に彩ることができます。漫然と季節を意識せず献立を考えると旬ではなく（＝流通量が少なく）割高な食事になってしまうことにも繋がります。まず、売り場では鮮度の良さそうな旬の野菜を狙いにいきましょう。
■冷凍食品は種類に注意
これは、当たり前といえば当たり前ですが、夏は暑いです。年々熱中症労災の犠牲者も増え続けています。特にここ数年の夏は昼間の外出に命の危険を感じるほどになっています。ということは、冷凍食品も溶けやすく、運んでいる途中で傷みやすくなるということです。万が一の食中毒などを避けるためにも冷凍食品とはいえ傷みにくい食品の購入はなるべく避けるのがよいと思います。保冷用の氷やドライアイスなどがあっても部分的に高温に晒されて変質してしまうこともあるので、もし、肉、魚介などを含む冷凍食品を買った際は運ぶ際も日に当たらないよう意識しましょう。
■アイスの買い溜めをやめよう
そして、「夏といえばアイス！」という方もいると思います。実際に夏に食べるアイスは格別ですよね。様々な量販店でアイスの特売なども目白押しです。しかし、特売日にまとめてアイスを買うことには思わぬ落とし穴があります。
それは、冷凍庫を圧迫しすぎてしまうということです。冷凍庫の余裕が少ないと、作り置きやパッと出せる使いやすい冷凍食品が不十分といったことも起こりがちです（電気代も高くなります）。すると、調理をすることのコストが上がってしまい、夏の暑さも相まって、必要以上にできあいのものが増えてしまったり、外食が頻繁になり食費の意図せぬ増加に繋がってしまう要因になるのです。「風が吹けば桶屋が儲かる」のような話ですが、「アイスが増えると食費も増える」と心がけましょう。
稲葉一良（書記長）
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