【解決報告】当該組合員の手記 介護事業所の過重労働とパワハラ、団交で解決し2月から職場復帰へ
私は神奈川県で介護職をしています。小規模多機能事業所で夜勤専従で正社員として勤務をしています。
私の職場では、職員が定着しにくく少ない人数で介護をしているため、休憩が取りにくい状態でした。日勤帯の職員はご利用者さまを見守りをしながら一緒に昼食をとっていましたし、夜勤の私はワンオペレーションのため、コール対応や昼夜逆転の方の傾聴など休むことは出来ていませんでした。それでも職員は昼食などの食事は摂れていることから、これが休憩と割り切って働いていました。
■嫌なら転勤させてもいいんだよ
上司からの不適切な指導や言動に耐えきれず、自ら退職してしまう職員も多くて、親しい2名の同僚も辞めてしまいました。
過酷な夜勤労働と度重なるパワハラに、心身共に疲れ切ってしまった私は、体調を壊してしまい医師の診察を受けたところ、就労不能な健康状態なので仕事はお休みしてくださいと診断でした。診断書をもらって会社に提出しましたところ、「嫌なら転勤させてもいいんだよ」と、会社は夜勤専従の私を日勤に配置転換を示唆してきました。
いわれない業務改善という名のハラスメント発言や休憩もままならない勤務に絶望していた私は、先に辞めてしまった同僚に相談しました。
同僚も立場は違うけど、同様の理由で辞めてしまったのですぐに理解をしてくれました。そして、「実は、私も納得がいかないのでプレカリアートユニオンという労働組合に相談しています。一緒に相談に行きませんか」と誘われました。
すぐにもう一人のかつての同僚とプレカリアートユニオンで同じ介護職をしている担当者に相談しました。職員が定着しないのは休憩と思っていた休憩時間は休憩とは言えず労働時間であったこと、就業規則を見たことなく、36協定という私たちにとって、とても重要なものもその存在すら知らされず、パート職員などは雇用契約書も交わしていないことや私たちの給与に大きく反映する、処遇改善加算もその周知義務を会社が怠っているなどの不適切な事業所運営があるとの指摘がありました。
■2月から職場復帰をはたす
会社から取り返せるものは取り返し、変えるべきことは変えていく。
そこには、その方法と可能性を前向きに話し合う私たちがいました。
決して、自分から辞めずに闘う決意ができたのでした。
そして迎えた、令和3年1月19日に会社との第2回目の団体交渉が行われました。
この日の団体交渉は第一回とその後の事務折衝で、解決に向けた要求をしていたので、当日はすり合わせと確認をして、ハラスメント対策委員会の設置等を協定することが決まり、納得のいく解決をすることができました。
私は2月に職場復帰を果たし、私を支えてくれた同僚たちと一緒に労働組合の活動ができるように頑張っていきたいと思います。有り難うございました。
I(組合員)
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